Ⅰ 想いを形に
理念作り(見直し) ・理念事例
Ⅱ 経営理念を落とし込む方法
部門ミッション→コンピテンシー
Ⅲ 7つの人事制度
目標面接制度・賃金制度(ブロードバンド)・コンピテンシー&執務態度 人事考課・処遇・能力活用・育成
Ⅳ 運用はコーチングで
コーチング導入・コーチング研修
Ⅰ 経営理念づくり
人事制度を作るにあたっては、まずは経営理念を作ること(見直し)が大事です。そこから人事に対する考え方、人事政策を決定していきます。
1、経営理念をつくる
経営理念が重要なことは今さら言うことではありません。多くの企業でも経営理念は作られているでしょう。あえて経営理念をつくる発想を書いておきます。
① 何のために経営をしている
② どのような会社にしたい
③ 大切にしている価値観人生観は
④ 顧客に対する基本姿勢は
⑤ 社員に対する基本姿勢は
⑥ 取引先、仕入先、地域社会に対する基本姿勢は
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経営理念
2、経営理念を見直す
経営理念はあっても、「人類のために」とか「顧客満足」とか、大きすぎたり、抽象的すぎて、何を言っているのかよくわからないものもけっこうあります。
何のために経営理念をつくるのででょうか?
社長の熱い思いを文章にし、経営の指針をことばにし、従業員がそれに向かってわくわくと突き進むためではないでしょうか。
従業員から見て、「何を言っているのかわかるだろうか?」「これを見てわくわくするだろうか」といった視点で見直すことは大事です。経営理念に欲しい3つの要素を書いておきます。
① 有意義な目的
② 明確な価値観
③ 未来のイメージ
Ⅱ 理念事例
◇ YKK
「善の循環」 他人の利益を図らずして自らの繁栄はない
◇ スターバックスコーヒー
「人々の心を豊かで活力あるものにするために-ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」
◇ リッツカールトンホテル
ザ・リッツ・カールトンは、人生で最も有意義な旅をインスピレーションに満ちたものにします
◇ グーグル
世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること
◇ 本田技研工業
「人間尊重」自立、平等、信頼 「三つの喜び」買う喜び、売る喜び、創る喜び
◇ 京セラ
全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、
人類、社会の進歩発展に貢献すること。
◇ テルモ
医療を通じて社会に貢献する
◇ 吉野家
「うまい、やすい、はやい」を支える健全で強い吉野家文化
◇ システナ
心に残る仕事を通じて、お客様に愛され、社会に親しまれ、日本の明日にエナジーを!
◇ バイク王&カンパニー
常に成長を求めること
共に成長を喜べること
・・・・・・
◇ 松下電器産業
私たちの使命は、生産・販売活動を通じて、社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与すること
◇ 楽天(株)
イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする
すばらしい経営理念を作っても、部署や個人の行動につながらなくては意味がありません。経営理念を組織に浸透させる方法をご紹介します。
経営理念
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部門ミッション
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コンピテンシー
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行動基準
☆ 部門ミッション
経営理念を受けて、「部門の使命」を明らかにすること。
☆ コンピテンシー
部門ミッションを実現するための、高い業績をもたらす類型化された行動特性。
☆ 行動基準
コンピテンシーを実現するために、「私は何をするか」を明らかにしたもの。
<事例>
職種:飲食業(店長)
部門ミッション
お客様を大切にする
コンピテンシー
ホスピタリティを発揮する
具体的行動
アルバイトに毎週、接客訓練をする
会計の時に必ず一声かけるいくら。